販売実績
株式会社リコー様
-
固定資産の棚卸
-
製造
フルオーダーメイドのシステムからAssetment Neoへ移行。
クラウド製品でも現物管理の改善ができました。
経理センター 経理企画室 齋藤 貴代子様
コーポレートIT統括センター ERP展開推進室 渡邉 朋樹様
JRITS 首都圏第2開発センター 第3開発部 大貫 眞矢様
Assetment Neoを導入されるに至った経緯をお聞かせください。
リコーグループが掲げる、従業員の新たなワークスタイルを実現する「働き方変革」のために、これまで利用してきたNotesの移行プロジェクトが発足しました。大がかりな移行プロジェクトの中で、経理部門ではNotes移行による固定資産管理と新リース基準(IFRS16)に準拠したリース資産管理のしくみ作りがテーマのひとつとなっていました。
中でも現物管理の面においては、棚卸が紙のリストで運用されていることが課題でした。固定資産やリース資産の数は、関連グループ会社も含めると20万件ほど。これらのリストを紙で出力し、現物を見ながらリストにチェックを入れ、さらにその紙を見ながら棚卸結果をシステムに登録するというのは、手間のかかる作業でした。
この課題解決のために、現物管理を効率化できるクラウドサービスを探し始め、いくつかの候補の中からAssetment Neoを選びました。
Assetment Neoを選定されたポイントは何でしょうか。
資産管理をするにあたり、資産情報をただ登録して終わりではなく、承認申請を回せることが当社の必須条件でした。他社の製品でもカスタマイズを依頼すれば対応可能だったかもしれませんが、Assetment Neoにはすでにワークフローの機能が備わっていることが決め手となりました。
スマートフォンによる棚卸の機能も重視しました。iOSとAndroidの両方に対応していることも魅力的でした。
導入後の効果はいかがでしょうか。
今までは複数のシステムを利用していることが原因で、一部の固定資産を重複して管理しなければならないという煩わしい状態が生じていました。これをAssetment Neoで一元管理する運用に変更しましたので、資産管理がスマートになったと思います。
それから紙の棚卸からスマートフォンによる棚卸に変わったことで、棚卸にかかる時間がだいぶ削減されました。スマートフォンでラベルを読み取ってその場で情報登録ができるので、棚卸結果がシステムに反映されるまでのタイムラグがありません。管理画面上で棚卸状況の進捗確認もできるので、現場の人間だけでなく管理部門の作業効率も上がりました。
また、添付できるファイルの情報量が旧システムより多くなったことで、資産そのものの画像以外にも、保管場所といった詳細情報も記録できることになり、棚卸時に資産を探す手間が減りました。
副次的な効果として、状況確認が容易になったことで「この資産は何度か不明になっているので、ちゃんと探してくださいね」といった現場への依頼も行えるようになりました。棚卸を行うだけでなく、結果を確認して改善につなげるという流れが自然とできあがったのは良かったですね。
ワークフローについては、オーダーメイドの旧システムと同じように問題なく運用できています。代理承認者を複数設定したときに、最終的に誰が決済したのか表示されない点が気になりましたが、直近のバージョンアップで改善していただけたので助かりました。
ワークフロー履歴が台帳に紐づいて見れることで、資産情報の把握もしやすくなりました。
アセットメント社の対応や、今後の方向性などがありましたらお願いいたします。
今回のプロジェクトでは、クラウド(SaaS)製品のバージョンアップで影響を与えずに使うことを前提条件としていました。求める機能や制御の自由度を優先するならば、オーダーメイドのシステムのほうが圧倒的に勝ります。しかし独自システムにすればするほど、維持メンテナンスが自分たちの負担になり、さらには時代に合ったバージョンアップに対応できないという大きな欠点が出てきます。「スマートフォンによる棚卸」といった比較的新しい手法も、オーダーメイドのシステムでは実現できなかったかもしれません。
導入後2回の棚卸を終え、運用はだいぶ落ち着いてきましたが、今後もより良い活用方法を模索していく予定です。これからもご協力をよろしくお願いします。
- ■本社所在地
- 〒143-8555 東京都大田区中馬込1-3-6
- ■従業員数
- 78,360名(連結、2022年3月31日現在)
- ■事業内容
- デジタルサービス、デジタルプロダクツ、グラフィックコミュニケーションズ、インダストリアルソリューションズその他
※導入事例の他所への引用はご遠慮ください
コンテンツの引用・転載について